9月5日・6日、吹田市文化会館メイシアターで開催された
第43回「みんなの健康展」。
SUITA×ART
「絵本と音楽のコンサート」に出演し、絵本の朗読を担当させていただきました。
2日間、会場へ足を運んでくださった皆さま、本当にありがとうございました。
今回ご一緒したのは、
ミュージックランドわたぼうし主宰・圓尾きよこさん、
そしてドラム・森野たかゆきさん。
絵本の言葉と朗読、そして音楽。
それぞれの表現が重なり合いながら、子どもから大人まで楽しんでいただけるステージをお届けしました。
絵本と音楽が出会う。

今回朗読した絵本は、
『パンダなかよしたいそう』
『たねとねっこ』
『あなたのことがだいすき』
の3冊。
『パンダなかよしたいそう』では、音楽に合わせて身体を動かして、会場の皆さんと一緒に楽しく!
子どもたちが音楽に乗って身体を揺らしている姿も見えて、私もステージの上で嬉しくなりました。
そして、『たねとねっこ』、
『あなたのことがだいすき』へ。
楽しい時間から、今度はじっくりと絵本の言葉を味わう時間へ。
特に『あなたのことがだいすき』は、私が大切にしている一冊です。
子育てをしていると、うまくいかない日もあります。
もっと優しくできたら。
もっと笑っていられたら。
そんなふうに思うこともあるかもしれません。
でも、完璧じゃなくてもいい。
「あなたのことが大切だよ」
そんな想いを、絵本の言葉とともに届けたいと思いながら読みました。
笑って、歌って、そして涙して

今回のコンサートには、音楽の力がありました。
圓尾きよこさんと森野たかゆきさん、音楽ユニット「カフェオーレ」として活動されているお2人が、絵本の世界に寄り添いながら、たくさんの素敵な曲を届けてくださいました。
ジブリメドレーでは、会場がパッと明るくなり、
『世界に一つだけの花』
『いのちの歌』
など、誰もが親しんできた曲も弾き語りをしてくれました。
一緒に口ずさみたくなる曲。
心が弾む曲。
そして、胸の奥にじんわりと響く曲。
盛り上がったり、笑ったり、時には涙したり。
最後にはアンコールもいただき、メドレーで締めくくりました。
朗読に音楽が重なることで、絵本の言葉がもっと豊かに、もっと遠くまで届いていく。
絵本と音楽の力を改めて感じたステージでした。
聴いてくださる方々の言葉が、私に力を与えてくれます。

コンサートのあと、とても嬉しいメッセージをいただきました。
「最初の詩からウルウルでした」
「途中から音楽に乗って、身体を揺らして楽しんでいました」
『あなたのことがだいすき』について、
「今でも一人で読んでもウルッときてしまうくらい、本当に出会えてよかったと思える絵本です」
本当に、本当に嬉しかったです。
朗読をしていて、こんなに幸せなことはありません。
絵本の言葉と、声と、音楽。
それぞれが重なったとき、人の心の中にある何かと出会って、笑顔になったり、涙になったり、身体を動かしたくなったりする。
「届いたんだな」
そう感じられる瞬間が、私はとても好きです。
お一人でも、100人でも。私は声をとどけに行きます!

読み聞かせを始めた頃には、今となってはちょっと笑ってしまうような思い出もあります。
ある大きなイベントで、読み聞かせをさせていただいたときのこと。
たくさんの方が集まる会場で、さあ、絵本を読もう!と思っていたら……
同じ会場で、アンパンマンショーが始まりました。
すると——
それまでいた子どもたちが、見事なくらいみんなアンパンマンの方へ(笑)。
「アンパンマン、強い……!」
今なら笑って話せる、とても懐かしい思い出です。
でも、そのとき。
一人だけ、私の前に残ってくれた女の子がいました。
だから私は、その女の子に向かって、一生懸命絵本を読みました。
たくさんの人に届ける予定だった読み聞かせが、いつの間にか、たった一人の女の子のための読み聞かせに。
でも、不思議と私は「一人しかいない」とは思わなかったんです。
一人、聴いてくれる子がいる。
だったら、その子に届けよう。
ただ、それだけでした。
ほかにも、10年ほど前には、お客さまがお一人だけだった読み聞かせもありました。
それでも私は一度も、
「続けていて意味があるのかな」と思ったことはありません。
なぜなら、ずっと信じていたから。
絵本の言葉は、必ず誰かの心に届くと。
今回ステージの前に集まってくださった、たくさんの皆さんのお顔を見ながら、そんな昔のことを思い出しました。
お一人のお客さまでも、100人のお客さまでも、私がすることは変わりません。
目の前にいる、その人に届ける。
ただ、こうして10年続けてきて、こんなにもたくさんの方が私の朗読を聴いてくださるようになったことは、本当に嬉しいです。
聴いてくださる方がいてくださったから、続けてこられました。
アンパンマンではなく私のところに残ってくれた、あの日の女の子も。
これまで私の朗読を聴いてくださった皆さんも。
そして今回、会場に来てくださった皆さんも。
そのお一人おひとりが、今の私につながっています。
だからこれからも。
お一人でも、100人でも。
目の前のお一人に、心を込めて届ける。
それだけは、ずっと変わらずにいたいと思っています。
今回の「みんなの健康展」で、改めてそのことを感じました。
身体の健康と同じように、
笑ったり、泣いたり、心がふっとほどけたりする時間も、きっと私たちを元気にしてくれるもの。
これから先、もっとたくさんの方に朗読を聴いていただける機会が増えても、私が大切にしたいことは変わりません。
絵本の言葉を、私の声にのせて。
誰かの心に必ず届くと信じて。
これからも読み続けていきたいと思います。
ご来場くださった皆さま。
素晴らしい音楽でご一緒してくださった
ミュージックランドわたぼうし主宰・圓尾きよこさん、
ドラム・森野たかゆきさん。
そして、このステージを一緒につくってくださったスタッフ・関係者の皆さま。
本当にありがとうございました。
絵本と音楽で、心が動く時間を。
またどこかで、皆さまとご一緒できますように。
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